歯科医院での5Sの基礎

2009年01月14日 (水)

コラムテーマ:
マネジメント(採用 教育)

 
こんばんは。株式会社船井総合研究所  歯科医院 経営コンサルタントの松谷直樹 です。
コンサルティングの中で、よく言われることがあるのですが、それは
「スタッフが掃除を丁寧にしてくれないのです。何度言っても」
ということがあります。
私の感覚ですと、何度言っても思い通りに、掃除を丁寧にしてくれないというのは、
「丁寧に」という掃除のレベルがどのレベルかが、理解してもらえていない場合があります。
人それぞれ、生まれ育った環境が違うため、こちらが期待している通りでないということが多いようです。
従って、「丁寧に掃除をする」というレベルを知ってもらうために、院長自ら、一緒に掃除をして理解してもらうことが良いと思います。
隅のほうはどのレベルでするのか、棚の部分まで掃除をするのかどうか等々。
しかし、これでは十分とはいえません。一時的にはしてもらえるようになりますが、
「なぜ掃除をするのか」という目的が理解されていないかもしれないからです。
「それは、きれいに医院を保つことが当然のことではないですか?」と言われる院長先生もいらっしゃいますが、
それでは掃除を継続的に求めるレベルでやっていただくことは難しいと思います。
例えば、トイレをきれいにしてほしいならば、以下のような掃除をする目的の3点がスタッフさんに理解されているかが、ポイントです。
・自分一人が使用するのではなく、メンバー全員が使うものなので、本来であれば率先して気づいたらきれいにしないといけない。自分のためではなく、周りの人に気持ちよく使ってもらおう。自分ひとりのトイレではない。(共有物の観点)
・汚れがたまってから掃除すると取れなくなるかもしれないが、まめにすることで、きれいに保てる。(効率性の観点)
・患者からみえる部分だけでなく、自分達が使用する部分に関してもクリンリリネスができていなければ、本当に自慢できる医院にはなれない。仮に新人スタッフが入ったり、面接者が借りた場合、がっかりするかもしれない。(医院クレドの観点)
真の目的を理解してもらえることで、初めて、継続的に掃除をしてもらえるようになると思います。



よろしくお願いします。

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◾️この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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