トップダウンとボトムアップを使い分ける

2011年05月18日 (水)

コラムテーマ:
マネジメント(採用 教育)

皆さん、こんにちは。船井総研 歯科コンサルタントチームです。

ただいま、大阪府の歯科医院でご支援をさせていただいていました。

よく、院長先生からよく聞かれる質問があります。

教育は、

「トップダウン」がよいのか

「ボトムアップ」がよいのか

両方とも正解であり、不正解でもあります。

正確にいうと、従業員の能力によって、使い分けしなくてはなりません。

ここでの能力とは、スキルだけではなく、やる気も含まれます。

私はよくお話しますが、

2:6:2の法則があります。

パレートの法則と呼ばれるものですが、

左側の2は、優秀な人材であり、

真ん中の6は、そつなくこなすタイプの人材であり、

右側の2は、医院を悪い方向へひっぱる人材です。

右側の2の人材は、徹底してトップダウン教育をしていかなくてはなりません。

「こうしたいと思うけど、どう思う?なんか意見をちょうだい?」と求めても、

「わかりません」、「でも・・・だって・・・」といわれるのがおちです。

「これは決定事項です。これを今日からやってください」と

有無を言わせない状態にしていきましょう。

徹底してトップダウンでいくと、真ん中の6にいくか、やめるかのどちらかに流れます。

真ん中の6の人材には、左側の2に移行していきたいわけですが、

このゾーンは、トップダウンとボトムアップのミックス型教育が適切でしょう。

具体文例でいうと、

「こういうことをするために、〇〇か■■のどちらかをしようと思うが、どちらがよいと思う?」

と聞き、選択権を与えていきます。

つまり、行動の決定権を若干与えていくのです。

そして、そのスタッフが選択したら、その取り組み事項を責任もって、リーダーシップを発揮してもらいます。

左側の2の人材には、トップダウン教育は不適切で、ボトムアップ教育が最適です。

このゾーンの方には、

「メンテナンスを6月までに〇〇人にすることが私の目標だけど、どうしたら達成できるか、考えてみて」

などと、選択の幅を広げていくわけです。

そうすると、いろいろと前向きな意見を持ってきてくれます。

このゾーンの人材比率が増えると、院長先生は、診療に集中できるようになります。

そして、人材ではなく、”人財”です。


すなわち”宝”です。

ドクターは、ドクターでしかできないことを、たくさんやるべきです。

それは、”治療”です。

そのために、人材育成を怠らず、正しい教育をしていきましょう。

応援しております!!

◾️この記事を書いたコンサルタント

歯科コンサルタントチーム

プロフィール詳細

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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