歯科医院経営ブログ・新しい取組みを導入するときに必要な視点

2012年08月13日 (月)

コラムテーマ:
業務効率化

船井総合研究所  歯科経営コンサルタントの松谷直樹 です。

ある歯科医院ではP治療を行う患者には、歯周病のカウンセリングを行っています。


また、治療終了時にリコールのカウンセリングも行っています。


ここで、問題になるのが、誰に何のカウンセリングをいつしたのか、最もオペレーションに負担をかけることなく記録しておく方法を決めることです。


記録をしておかなければ、同じ方に重複してカウンセリングをしてしまう可能性が出てくるからです。


一般的には、カウンセリングシートや、第2カルテのようなものに、チェック欄を設けて日付を記載することでしょう。


一見この方法は問題なさそうに思うが、実は現場オペレーションと言う観点から非効率な部分があります。


例えば、カルテにはさむといちいちカルテを開かないと確認できない。


そこで、時間ロスが発生します。


ある医院では、カルテの上部のファイル上にあらかじめ、Pカウンセリングは○印、リコールカウンセリングは□印を入れて、その中に日付を書き入れるようにしました。


そうすることで、カルテを開かなくても一目で、Pカウンセリングを行ったかどうかがわかるようになります。


また、○や□にしているのは、全部黒マジックで書けるようにするため。


赤や青の色ペンにすることで、ペンを使い分ける必要性が出てきます。


それも時間ロスになるからです。


新たなことをはじめるのは簡単だが、そのためにはオペレーションに負荷がかかることを理解し、最も楽に、簡単にオペレーションを組んでいくことをしないと、スタッフさんに余計な負担をかけるばかりになってしまうでしょう。


この点を理解しながら新しいことを取り入れていかなければ、いずれ、スタッフさんに受け入れてもらえなくなっていくでしょう。


オペレーションと言う視点で、もう一度見直していただくと発見があることと思います。

◾️この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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