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「隣の業種から考える歯科業界の目指すべき組織」

こんにちは。歯科医院経営コンサルタントチームの砂川です。
今回は私がメールマガジンを担当させていただきます。

最近、これまで歯科コンサルティングのみならず、
動物病院業界の院長先生よりお仕事を依頼いただく機会が
増えてきています。

本日は隣の業界からの話をもとに歯科業界の今後について
お伝えできればと思います。

動物病院業界では、現在ライフサイクルが歯科の業界よりも
進んでいないため、競合環境は比較的厳しくはありませんが、
同様に人材確保が苦しいのは想像に難くないと思います。

上記の理由としては、ペット全体の飼育頭数は減少傾向にありますが、
それ以上に動物病院の数が多くないため、
歯科医院の競争環境のそれとは少し状況が違うようです。


ただ、非常に近いのは離職率の部分です。
公の数値の逆算から、動物病院業界の離職率を出すと約15%。
歯科業界の離職率と非常に近いものがあります。

なぜ、ここまで離職率が高いかというと、

(1)労働時間が長い(診療時間がのびる/昼休みが30分/残業時間が長いなど)
資格者が医師のみであり、その職種にかかる負担が大きいようです。
よって、診療時間がのびます。繁忙期はより厳しいようです。
できるかぎりその職種でしかできない業務を行うことが解決策であり、
医科の分野でもよく相談を受けますが、効率化的な観点が大事です。

(2)給与が低い
動物看護士の給与は平均で200~300万程度ということで
歯科助手に近いものと考えて良いでしょう。
ハードな環境で収入がここまで低いと続けることは難しいでしょう。

(3)希望の有給などの休みが取れない
医療の現場では特に仕方のないことでもあるのですが、
常に忙しい職場のため、我々の業種と同じくやはり有給などが取りづらい
雰囲気のようです。


動物病院の場合、これらの労働環境の中でも、
「動物が好き」という想いで続けられる人が多いらしいのですが、
根本的な環境改善をしていかなければ厳しいといえます。


「制度の整備&生産性」と「組織風土」の観点は歯科医院の経営と
告示していることを考えると、やはりこれらの問題が本質なのでしょう。

※もう何度も生産性向上から、制度整備を急ぎましょうというのは
毎回お伝えしておりますので今回は割愛します。


日々の忙しい業務の中で、実感レベルは少しずつ感じているくらいの
医院さんが多いかもしれませんが、この問題についていち早く取り組めるか、
経営者としてどれだけ時間を割けるかが最大のポイントになるのは
間違いなさそうです。


【執筆者:砂川 大茂】
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