自分でやった方が早いから抜け出す‐歯科医院経営のツボ‐

2014年11月28日 (金)

コラムテーマ:
マネジメント(採用 教育)

本日は仙台で2件の歯科医院様にご訪問。
 
最近、ダブルヘッダーの日も多くなってきましたが、
仕事の質を保つためにも、2件までに抑えておかないと、やっぱり無理がある。
 
保険診療で何十人の患者様を診るよりも、
自由診療でしっかり時間をかけて質の高い治療を提供し、患者様と向き合えるようにするのと同じですね。
 
今日は冬の装いで来ましたが、仙台の寒さはこたえます……。

チェア3台、1ドクターの限界

「院長不在でも体制がまわるようにしたい」
売上1億円を越している歯科医院様から、よく挙がってくる相談内容。
 
1億円を越すまでは、
トップのマンパワーだけでも何とかやっていけます。
 
ただ、2億、3億と規模が大きくなればなるほど、
トップだけが頑張る組織から脱却しないと、無理が生じてくる。
 
チェア3台、1ドクターで開業した院長先生が、
年間売上6千万円を越した頃に代診の雇用を考えだすのも、
一人でやれる範囲に限界を感じてくるからだと思います。
 
仮に、1ドクターでも売上1億円を越せないことはありません。
ただ、相当苦労します。
 
それが、自費率10%以下で保険中心の歯科医院様だとなおさら。
 
ドクターが1日25人以上の患者様を診ている先生からででてくる言葉が、
ただただ忙しいだけ」。
 
歯科衛生士が活躍し、
予防中心の歯科医院を目指したいと言われることが多いのも、
院長先生だけが頑張らなくても、
医院がまわるようにしたいという気持ちがあるからだと思います。
 
でも、保険の治療はある程度任せられるようになっても、
本来、院長先生でなくてもできる仕事を、
抱え込みすぎている方にもよくお会いします。

巻き込み力を身につける

トップが一番能力が高く、仕事ができるのは当然です。
 
ただ、その仕事を振り分けていかないと、
本来、集中しなければならないことに時間を割くことができません。
 
それは、私たちコンサルタントの仕事も同じ。
 
自己完結型で仕事を続けていると、
スピードは早いですが、どうしても幅がせまくなる。
 
“人を巻き込んで仕事をする力”。
 
成長するためには、その力も磨いていかないといけません。
 
でも、決して勘違いしてはいけないのが、
雑務を任せるということではないということ。
面倒くさい雑務を押し付けるような人は、信頼してもらえなくなる。
 
そのような姿勢で仕事をしていると、後々痛い目をみることになりますね……。

自分がやった方が早いから抜け出す

自分がやった方が早いと思うことでも、少しずつ任していくようにする。
 
口出しせずに最後まで任せるのは、
忍耐が問われる部分ですが、組織全体の成長を考えれば必要なこと。
 
プレイングマネージャーである歯科医院の院長先生は、
ドクター業だけでなく、経営者業にも目を向けないといけない。
 
ドクター業と経営者業の絶妙なバランス。
 
このバランス感覚が良いことが、
成功されている歯科医院様の共通項だと感じます。

◾️この記事を書いたコンサルタント

歯科コンサルタントチーム

プロフィール詳細

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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