唾液検査装置【SiLL-Ha】の効果的な使い方について

2018年09月06日 (木)

コラムテーマ:
その他

皆様、こんにちは。
 
今回は「唾液検査を活かしたカウンセリング方法」について記載致します。
先日まで唾液検査機器「SiLL-Ha(シルハ)」を作られたアークレイ社と協業セミナーを実施させていただき、200名ほどの方にご参加いただき、ご好評をいただだきましたので、そちらのセミナー内容を一部ご紹介させていただきます。
 
アークレイ社が発売している「SiLL-Ha(シルハ)」ですが、昔は「スポットケムST」という名称で、販売されておりました。
「歯の健康」を測定する3項目、「歯ぐきの健康」を測定する2項目、「口腔清潔度」を測定する1項目から検査結果は成り立っています。
これらの計6項目がレーダーチャートで分かりやすく検査結果として表示されます。
また、特徴としては、検査から約5分で結果が出るという簡易性も兼ね備えており、一回の試薬の原価が約800円という点が挙げられます。
 
ただ、この「SiLL-Ha(シルハ)」という機器をただ導入するだけでは、医院の業績や患者様のデンタルIQの向上には、あまり影響を与えません。
 
戦略と目的をきちんと設計してから、導入していただくことをおススメします。
その戦略として考えていただきたい点は、2点あります。
①保険外診療を正しく伝える。
②予防を中心とした定期管理型歯科医院を目指す。
唾液検査を上手く使えている医院様には上記の2点の戦略があり、それに基づいて唾液検査結果のフィードバックを行っています。
 
逆に、導入したものの形骸化していく医院には、下記の特徴があります。
①唾液検査をすることが目的となり、患者様に対して次のアクションを喚起できていない。
これは、各検査項目の説明をするだけのフィードバックに終始してしまい、戦略・目的の保険外診療やメンテナンスの重要性を伝えることが出来ていません。そのため、検査自体が目的となってしまうのです。
②「いつ」「だれが」「どのぐらいの時間で」唾液検査を患者様に勧めて、フィードバックをするか決めていない。
「空いた時間に空いた人がやりましょう」では、どんなスタッフでも自発的にやりたがりません。普段の業務に+αとなるだけでは、スタッフの負担にしかならないので、徹底するための仕組みを創ることが重要です。
 
上手く唾液検査を導入し、自院の自費率やメンテナンス数向上につなげておられる医院様は、戦略の策定からスタートし、自院に落とし込むためのマニュアル、フィードバックツール作りなどをされ、さらには、SiLL-Haの特性を学ぶためのミーティングを定期的に開催しております。
 
ブログだけであると分かりにくいはずでありますので一度ご検討ののち、
ご相談いただければと思います。
 
安井
 

◾️この記事を書いたコンサルタント

歯科コンサルタントチーム

プロフィール詳細

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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