歯科医院経営ブログ・アポ無し急患に対する考え方を定める

2012年09月25日 (火)

コラムテーマ:
院内マーケティング

現代の歯科医院では殆どの歯科医院が急患さんが来られた場合、予約患者の合間に急患を診るという形を取られていると思います。


しかし、この方法のデメリットはどのタイミングで急患を診たとしても予約患者を待たせてしまうということになるところです。


よくあるパターンが増患したいがあまり急患を優先し、予約患者を後回しにして不満を増大させてマイナスの口コミを起こしてしまうパターンです。


もう一つ重大な損失は、スタッフさんの信頼も失ってしまうということです。


「なぜ、まじめに予約している患者が割りを食って、ルールを破る人が優先されるの?」とスタッフさんは考えるわけです。


これに対して、どのように当院としての考え方を定めるのか、この点が非常に重要です。


増患したいから、経営のためという答えは0点だと思います。


それは100%自己都合の視点だからです。


まず、急患は困っている患者である、という前提で、苦痛のある方の苦痛を取り除くために、できるだけ対応するために、急患を診るのだ、という考え方を持つべきだと思います。


しかし、急患は予約制というルールには違反しているわけですから、「当院は予約患者さんが優先で最低○分以上はお待ちいただくのですが、宜しいでしょうか?」と断りを入れます。


そして、会計時に受付から「当院は予約制なので、次からは予約をお取りいただいて、ご来院をお願いして宜しいでしょうか?実はアポイント無しですと、準備も十分にできないことがあり、治療も万全にできないこともあるかもしれないのです。」とお願いします。


そうすることで、患者さんに予約して来院していただくことの重要性を理解していただき、次からのアポイントを促すことです。


実はアポ無し来院を続けていると、あなた自身(患者)にとっても医院にとってもマイナスであるということを理解してもらうことが真の患者志向なのではないかと思います。

◾️この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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