矯正歯科のカウンセリングの秘訣

2008年02月28日 (木)

コラムテーマ:
院内マーケティング

こんばんは。
株式会社船井総合研究所 歯科医院 経営コンサルタントの松谷直樹です。
最近、5月の矯正歯科医院向け経営セミナーの内容充実のために自分で矯正歯科医院に行って、カウンセリング受けさせていただいたりしている。
そこでよくあるのは、
・とにかく専門用語が多くて、わかりにくい。
・Drによる説明が中心で自分の話を聞いてくれない
といったことが多い。
この2点を改善するだけでも、まったく印象が変わる。
特に後者の部分は重要である。
実はカウンセリングのポイントは話をこちらからするのではなく、相手の話をよく聞くことにある。
「そんなことをいっても、患者さんは何も聞いてきませんよ」といわれることがある。
これはなぜかというと「何を聞いてよいかわからない」あるいは「唐突に質問されて答えられない」ということが多いようだ。
だから、コンサルティング先では、問診表の段階でチェックリスト形式であらかじめ、患者さんの心配事項をチェックしていただけるようにしている。
具体的には
□矯正治療で本当に自分の歯並びがよくなるか不安
□どれくらいの期間がかかるか知りたい
□学校生活に支障がないのか知りたい
といったような項目を10項目くらい入れておき、複数回答していただく。
次のポイントは、これに対していきなり「答える」のではなく、
「あーそうですか。矯正の期間がどれくらいかかるかということが気になるんですね。ところでどうして期間が気になるんですか?近々何か予定があったりしますか?」
といったりして、患者さんに話していただくようにもっていく。
そうすると患者さんはいろいろと自分のことを話してただくことができる。
患者さんは、この医院は自分のことをいろいろと聞いてくれたという感想を持つようになり、
満足度が高まり、精密検査への移行率も高まる。
これはいくつかの顧問先で実証済みの事例だ。
ぜひお試しいただきたい。
 

 
 

◾️この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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