開業・分院の上手なスタート方法

2018年05月10日 (木)

コラムテーマ:
開業

皆さま、こんにちは。

本日は「開業・分院の上手なスタート方法」についてお話させていただきます。
特に、「歯科医院のマクロな状況」、「立地選定」、「内覧会」の3つに絞ってお話させていただきます。
 
①歯科医院のマクロな状況
まずは、歯科医院経営のマクロ的な話からさせていただきます。
コンビニの数が全国に約45,000件に対して、歯科医院は全国に約68,500件ございます。歯科医師の5人に1人が、ワーキングプアと呼ばれる年収300万円以下であり、2017年の負債総額は11億500万円、倒産が年間20件程度と言われています。
詳しくは下記の株式会社東京商工リサーチのサイトをご覧ください。
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20180509_01.html
 
また、一般歯科医院の平均年商は4,000万円前後と言われており、歯科業界では「超勝ち組!」と言われる年商1億円超えの歯科医院は、全体の約5%です。
 
つまり、経営不振の歯科医院もおられる中で、歯科医院の開業や分院展開・事業承継後の歯科医院経営をしていくには、絶対に成功するというマインドが何よりも重要です。
 
②開業・分院の立地選定
開業・分院に関しては、最適な立地選定が欠かせません。最適な立地を簡単に言うと、「分かりやすい土地」かどうかということです。
 
「分かりやすい土地」とは、スーパーやドラッグストア、ホームセンターなどのランドマークが近くにあるかどうかです。
こういったランドマークが近くにないと、口コミ発生時に自院の立地を覚えていてくれません。「あそこのスーパーの斜め前の歯科医院良かったよ。」という口コミが発生しやすい状況をマーケティング的に作っておくことが必要です。
 
その他にも、最寄駅の乗降客数や駅からの徒歩分数、などの様々な条件を加味して立地を選定する必要がございます。
 
③内覧会の実施について
費用的に可能であれば、内覧会の実施はおススメしております。
開業前、分院展開前は、「借金が返済できるのか、患者様が来ていただけるのか」といった心配がつきものだと思います。そこで、内覧会を実施することによって、初月の新患数が100名を超えたという事例もございます。
 
ただ、内覧会を実施するだけではなく、その後の継続的な新患数の確保の方が重要であると言えます。ここでも立地選定が効いてきます。「新しくできたスーパーの斜め前の歯科医院良かったよ。」という口コミの発生状況を作っておかなければ、一過性のイベントになりかねません。
 
以上、開業・分院の上手なスタート方法について、簡単にご紹介させていただきました。
 
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
 
安井 大貴(ヤスイ ダイキ)

◾️この記事を書いたコンサルタント

歯科コンサルタントチーム

プロフィール詳細

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

LINEはじめました!

開業前DRに向けて、新規開業に特化した最新情報を随時発信中♪

【開業専門】公式アカウント

無料経営相談受付中!

オンライン経営相談ページはこちら

メールマガジンのご案内

歯科医院経営コンサルティングレポート~船井流1000院からの成功事例報告~

歯科医院コンサルティング実績10年! 現場で積み上げた歯科経営成功事例満載のメールマガジンです。自費UP、増患、ホームページ対策、スタッフ育成、組織づくりなど、読んだ院長だけが得をする「3分でわかるノウハウ」を大公開します。

同じテーマで記事を探す

医療・介護向けM&A

×

医療・介護向けM&A

×