「高騰する金属を使わない、確実な利益の増やし方」

こんにちは。いつもメルマガをお読みいただきありがとうございます。
歯科医院経営コンサルティングチームの眞野でございます。
今回はメタルフリー治療についてです。
先日のメルマガでも高騰する金属代を取り巻く環境として、技工所の事情なども書かせて頂きました。
繰り返しになりますが、やはりパラジウム合金の使用量を減らしていけるかを考えねばなりません。
そこで考えていくのは2つ。
1つは、保険適用のCAD/CAM冠を適切に、そして積極的に勧めていくということです。
小臼歯であれば失活歯でも約2,500点、生活歯なら約2,660点の算定ができますので、
パラジウム合金の技工料と金属代を点数から差し引いた額とCAD/CAM冠の技工料とブロック代を
上記から差し引いた額で比べる差は大きいと言えます。
合わせて、SCからの基本P検査で終えず、適切なSRPと再評価までしっかりと実施することで、
保険診療での売上も相当額見込めます。
現在の保険制度上、C治療でも歯周某ガイドラインに則って治療計画を立案し、処置を進めていくと
レセプト1枚あたりの単価はだいたい1,200点代後半から1,300点代前半にはなると思います。
これは予防メンテナンスとしてSPTが一定数算定できている前提ですが、予防歯科の実践例としては
目安にして頂ける数値だと考えております。
「利益が残らない保険診療」と言われていますが、適切な算定ができる状態でないのは、
それこそ利幅を減らすことに繋がっているでしょうから、今日の診療から即時実践できるのではないでしょうか。
2つ目は、自費のセラミックを正しく勧めるということです。
1つ目の保険CAD/CAM冠との兼ね合いから、相反すると思われるかもしれませんが、それは固定概念です。
船井総研からは常々「自院が自信を持って勧められる価格帯にしましょう」と
院内マーケティングの手法を明確にしていますが、仮に価格帯を上げていっても同じです。
自費セラミックを月に数十本成約している医院は、もれなく保険CAD/CAM冠も本数が出ています。
それは、『白い被せ物』という訴求をするのではなく『健康的な選択肢は何か』というポイントを説明しきっているのです。
適応症である前提で「口腔内に金属はないほうがいい」という観点から、金属⇒保険CAD/CAM冠という推奨を、
「非金属でも樹脂系とセラミックスとは健康面から違いがある」という観点から、保険CAD/CAM冠⇒自費セラミックスという
選択肢を説明する、という流れです。
このような2つのメタルフリー視点を持っていくことで、高騰していく金属代に影響を受けることも減らしていくべきです。
いずれ、材料と光学印象の進化、そして制度改正によって歯冠修復治療で金属を用いることは減ってくるでしょう。
そんな時に急激な変化を強いられるよりも、都度時流に合わせた最適解を求めていくことが何よりも必要な経営的な要素でしょう。
船井総研も歯科医院経営者の先生方と同じく先陣を切って、時流を捉えていきたいと考えておりますので継続して、
情報発信していきたいと思います。
【執筆者:眞野泰一】

【金属高騰対策の決定版】補綴マーケティングレポート

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