「2025年問題を乗り切るための時短経営」

皆さん
こんにちは。船井総研 歯科コンサルティングチームの矢田琢朗です。
昨日は福岡会場にて歯科医院経営勉強会
Funai Dental innovationの特別例会でした。
※会のご紹介はこちらのURLから
https://funai-dental.com/fdi/
その中でも情報交換の議題として挙がったのが、
診療時間短縮による労働環境改善と、
そこに紐づく生産性向上というテーマです。
歯科医師、歯科衛生士といった有資格者の方だけでなく、
経験者の助手さんも採用しづらいといった時代の中で、
必然的に診療時間の短縮(診療時間の前倒し)といった
テーマに全国的に注目が集まっています。
マクロなデータを見ても、
・日本の労働者人口の減少
⇒一般企業も含め総人手不足時代に突入
⇒一般企業との争いになるので「歯科業界だから」
 という言い訳が通用しない時代に
・2012年から2014年でママさん世代の衛生士の数が増えている
⇒30~39歳5.1%増加、40~49歳12.2%増加
 (逆に20~29歳4.9%減少)
・2012年から2014年で女性歯科医師の数が増えている
⇒女性歯科医師5.1%増加(男性歯科医師は0.4%増加)
といった背景から女性が働きやすい環境を整えて
採用活動に活かすという目的で今後もさらに積極的に
診療時間の短縮化に取り組まれる医院様が増えてくるでしょう。
下記に診療時間短縮に際する取り組みのポイントを
まとめましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
・TOPが診療時間短縮を決意する
⇒もちろん短縮後の時間帯で通院できる患者様もいらっしゃいますが、
短縮した時間帯しか通院できない患者様もいらっしゃいます。
そのデメリットを受け入れた上で従業員満足が本当の意味での
患者様満足につながるという意識で決意をしていく必要があります。
・診療時間短縮は3ヶ月~6ヶ月の準備期間を設定する
⇒メンテナンス患者様のアポイント状況によりますが、
場合によっては○曜日から診療を短縮していくといった
パターンも考えて行く必要があります。
患者様への告知時期も含めてある程度の準備期間が必要となります。
・従業員の方の生産性向上のマインドセット
⇒これが最も大切な部分で、さらに働きやすい職場にするという
TOPの考えと医業収入は落とさない(むしろ更に上げる)という
従業員の方1人1人の生産性向上が絶対的に必要となるということを
落とし込んで行動に移して行かなくてはなりません。
・キャンセル率減少、1時間あたりの診療人数増加、自費率向上
といった生産性向上のための施策の実行
⇒上記の意識改革があって成り立ちますが、
具体的に生産性向上のための施策をうつ必要があります。
例えば診療時間の1時間短縮を行った医院では
キャンセル率を4%改善、自費率を6%向上するといった
事前シミュレーションに基づき医業収入を向上させながら、
労働環境の劇的な改善を行うことができました。
・訪問診療の導入、拡大
⇒診療のピークタイムを前倒し、またパートタイムの有資格者の活用
という観点から訪問診療の導入、拡大に力を入れていくことも今後更に必要となります。
以上の点を参考にして皆様も2025年問題対応型の歯科医院経営を目指してください!
【執筆者:矢田 琢朗】

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