歯科衛生士の採用市場‐歯科医院経営のツボ‐

2014年08月10日 (日)

コラムテーマ:
歯科医院経営

本日は船井総研の大阪本社で、

歯科衛生士採用 即実践可能なノウハウ大公開

というタイトルのDVD撮影。

 

DVD撮影は今回が初めてだったので、

参加者の表情がわかるセミナーとは違い、

カメラの前で一方的に話す独特な雰囲気に戸惑いましたが、

何とか無事終えられたのでひと安心です。

DVD撮影中

 

歯科衛生士採用の現状

DVDの中でもお伝えしておりますが、

圧倒的に歯科衛生士が有利な売り手市場を、

感覚ではなく数字で理解することで、

自院の採用の立ち位置がよくわかります。

 

「歯科衛生士採用が難しい」というのは事実ですが、

歯科衛生士の名簿登録者数・就業者数自体は年々増えている状況です。

 

日本歯科衛生士会のデータによると、

平成17年から平成25年の国家試験合格者数は平均約5800人、

合格率も平均約96%と非常に高い値です。

 

平成25年3月末日で歯科衛生士名簿登録者数は243,337人おり、

今後も毎年5,000名以上は確実に増えていくことでしょう。

 

歯科衛生士採用の大きな課題

しかし、歯科衛生士採用の大きな課題として考えられるのは、

有資格者に対する就業比率が50%をこえていないことです。

 

厚生労働省のデータによれば、

就業歯科衛生士数は年々増えているものの、

平成24年時点では108,123人で、

有資格者に対して約45%しか働いていない状況です。

 

就業比率が50%をこえない要因として考えられるのが、

①就業に対する意識が低い

②働きたくても働けない労働環境

の大きく2つに分けられると思います。

 

働きたくても働けない労働環境の改善

①就業に対する意識が低い

ということに関しては、

売り手市場でどの歯科医院でも選べるような現在の状況では、

より条件が良く、より働きやすい職場に流れてしまうのは当然のことかもしれません。

 

次の就職に全く困らないので3ヶ月も経たずに辞めてしまう場合や、

国家試験に合格したにも関わらず、面接はほとんど受けずに、

ゴールデンウィークやお盆休みを満喫してから、

働きだす新卒の歯科衛生士の方も中にはいらっしゃいます。

 

就職状況がもっと厳しくならない限りは、

この意識の部分はすぐには変えられないでしょう。

 

ですので、私たちが考えなければならないことは、

②働きたくても働けない労働環境をいかに改善するかということです。

 

例えば、結婚や出産などで、

現場を離れる選択肢しかない歯科衛生士の方々のために、

育休や産休の制度を整えることで、

辞めないですむ組織体制に移行していく必要があります。

 

歯科衛生士採用難の時代に必要なこと

今回のDVDでは、

歯科衛生士採用に成功されている歯科医院が、

どのようなやり方で実際に採用活動をおこなっているのか、

具体的なノウハウを中心にお話しました。

 

しかし、歯科衛生士採用難の時代に、

院長先生に本当に考えていただきたいことは、

採用活動だけを頑張るのではなく、

辞めないですむ組織体制をいかにつくるのかということです。

 

採用に力を入れることは非常に大切なことですが、

辞めない組織体制作りにも同時に力を入れなければ、

永遠に採用の悩みがつきることがありません。

 

短期的な人材不足に目をやるのではなく、

より長期的な目線で、

自院の成長を考えた取り組みをしていただければ幸いです。

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この記事を書いたコンサルタント

森 太寅

プロフィール詳細

「治療技術は一流でスタッフの方々に対する愛情もあるのに、そのことを上手く伝えられていない院長先生が圧倒的に多い」。コンサルティングの現場で感じた経験から、院外・院内での情報発信、先生とスタッフの円滑なコミュニケーションを図り、先生の思いを実現できる医院の姿を目指していく。先生、スタッフ、患者さま、それぞれの間に入り、「つなぐ」ことをコンサルティングの信条としている。

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