歯科医院の求人方法について

歯科医院を経営するにあたって、人材採用という課題は切っても離せない問題です。

院長先生からはよく、どうすればうちにも人が来てくれるか?
歯科助手・歯科衛生士の人たちは何を基準に仕事を選んでいるのか?
スタッフが長く勤務してくれるにはどうしたらよいのか?
といったご質問をいただきます。

本ページではそんな「自医院の仕事を求職者へアピールする方法」についてお伝えします。

サイトを利用した歯科医院の求人方法について

人材採用が上手くいっている歯科医院とそうでない歯科医院の違いは、求職者に対して自分の歯科医院を上手くアピール出来ているか、否かでハッキリと区分できます。
人材不足が激化していく現代の中では、いかに求職者へ自医院の魅力をアピールできるか、が重要となります。

求職者へ医院の魅力をアピールする方法

この、求職者へアピール方法ですが、大きく分けて
①グッピーやジョブメドレー・クオキャリアといった求人情報サイトへ掲載
②自院で採用サイトもしくは採用ページを持つという2つの方法があります。

歯科医院経営者の皆様も①の求人情報サイトは活用したことがある方も多いはずです。
これまでも積極的に投資をされた方も多いでしょうが、グッピーが求人観覧単価を60円から70円、そして2018年4月2日に80円に値上げしたことからもわかるように、今後、情報サイトを活用した採用にはより多くの費用がかかることは明らかです。

自院採用サイトを持つことのメリット

ページでは②の自院の採用サイトもしくはページにて採用する為の方法です。
この自社サイトによる誘導はコストパフォーマンスが良い、と非常に注目されています。

運用の流れとしては、簡単に説明すると、

①Webの製作会社に製作を依頼する
②製作した募集要項ページへIndeedを活用して広告をかける
③広告の状況を見ながら適宜サイト内を修正

となります。

これまで、求職者が職を探す場合は求人情報サイトを頼るしかありませんでしたが、
Indeedが出来たことで、情報サイトを介すことなく直接、歯科医院の求人情報を見せることが出来るようになりました。
Indeedへ掲載する上ではいくつか条件がありますが、達成できれば一人当たりの採用単価は大きく減少するでしょう。

求職者に対しては、どのような内容をアピールしていけばよいのか

当然ですが、グッピーやとらばーゆといった求人情報サイトを活用するにしても、自社求人サイトを作るにしても、どのような内容を記載するが重要です。
ここでは、

・歯科助手・歯科衛生士などの経験者に向けた求人で伝えたい内容
・歯科医院未経験者に向けた求人で伝えたい内容

に分けて、ポイントをお伝えいたします。

歯科助手・歯科衛生士などの経験者に向けた求人で伝えたい内容

まず、経験者に向けた求人で伝えたい内容ですが、
大前提として、その中でもどのような人物をターゲットとするのか、が最も重要です。

経験者といっても、
・出産を機に退職をした方
・前の医院が忙しすぎて退職した方
・前の医院の給与が不満で退職した方
様々です。

それぞれ、下記のような内容が求職者には刺さります。

・出産を機に退職をした方
⇒夕方までの時短勤務が可能
⇒お子様に何かあった時は帰れる体制がある
⇒事前の申請でお子様の学校行事のタイミングで有給を消化できる
⇒ブランクのある方でも安心の教育体制・前の医院が忙しすぎて退職した方⇒メンテナンス枠が45分または1時間

・前の医院が忙しすぎて退職した方
⇒メンテナンス枠が45分または1時間
⇒自費診療中心でバタバタしていない
⇒特別難しい診療がないので、安心
⇒院長が優しく、スタッフ主導型の歯科医院である

・前の医院の給与が不満で退職した方
⇒社会保障完備+地域平均給与相場以上
⇒福利厚生の充実とスタッフへの還元姿勢
⇒昇給・賞与体系と評価制度の打ち出し

ペルソナを立てる、とは言わないまでも、現在自医院でどのような人の定着率が良く、どのような人材に来て欲しいかを見極めた上で、打ち出していくポイントを明確にする必要があります。

求職者のニーズの変化

その上で確実に押さえておきたいのが、求職者ニーズの変化についてこれまでは「働きがい・給与」が重視されておりましたが、今は「働きやすさ・勤務時間」が重視される世の中です。

その前提を踏まえて、マストで伝えたいのが、下記3点。

・休日、休暇が充実している
・勤務時間が短く、プライベートを充実させられる
・医院のスタッフの雰囲気が良好である

これはどの求人を出すにしても伝えたい部分であり、強みとして打ち出せない歯科医院はシフト制にするなど、勤務体系を再度検討するべきでしょう。

歯科医院未経験者に向けた求人で伝えたい内容

次に歯科医院未経験者に対して打ち出したい内容ですが、この未経験者を採用するにあたっての競合は一般企業になります。
当然働きやすさ・働きがいにおいても素敵な企業が多い為、受付業務、歯科助手などの職種を魅力的に感じていただくにはハードルがあります。

そんな中、多くの歯科医院様が実践されて、採用に成功されているのが、そもそもの給与相場が低い業界や離職率の高い業界を対象とした採用を行うこと。

たとえば、
・新卒の平均月収が額面平均18万円前後の管理栄養士
・離職率が業界平均で10%を超えている保育士

等々、転職というキーワードが頭にありつつも、歯科受付、歯科助手という職業を魅力的に感じていただける層をターゲットとして医院の魅力を打ち出していくことです。

狙うべきターゲットとターゲットに沿ったアピール戦略

もちろんアピールポイントは、それぞれの離職の原因をカバーする形で発信します。

具体的には
⇒スタッフ同士の関係性の良さ
⇒勤務時間の短さ(残業なし)
⇒働きやすさと比較した際の給与の良さ
⇒昇給賞与体系

等を大々的に打ち出す必要があります。

当然ですが、それぞれ資格職になりますので、各役職を活かした業務やその業務が与える患者様への影響・資格職にしか出来ないことを明確に伝えることでやりがいも訴求する必要があります。
また、未経験者大歓迎、という部分もターゲットに沿ってアピールが必要です。

このようにターゲットを明確にした上で、着て欲しい人材に沿った打ち出しが行えると自社サイトでの採用も上手くいきます。

応募者が求めている歯科医院増のアピール方法について

ターゲティングが重要であることは度々お伝えして来ましたが、どんな役職・年齢・性格の人でも共通して気になっていること・求めている歯科医院像はございます。

採用サイト必ず掲載したいコンテンツとは

この医院の魅力・条件面に加えて、採用サイトで是非掲載したい内容が
【院長の声】【先輩スタッフの声】というコンテンツ。

歯科医院経営コンサルティングチームが設計をして、実際に採用サイトを運営していても、やはり「経営者の声・考え」というページは非常によく見られ、滞在時間も長いです。

この良く見られるページで確実に伝えたいポイントは下記の3点
・明確な医院理念(求職者が共感するであろう理念)
・スタッフに対する考え方(どうなって欲しいか。)
・患者様に対しての想い

長文ではなく、端的にわかりやすく伝える必要があります。

いかに先輩スタッフの声をリアルに伝えられるか

また、この院長の声と平行して見られる、先輩スタッフの声についてもこだわりたいです。

こちらのポイントは下記の3点
・医院に対してプラスの感情を持つスタッフの声
・役職別の先輩スタッフの実名+写真
・直筆のアンケート

求職者としては実際に働いている方がどのような方で、どんな成長をしている人なのか。
自分と相性がよさそうか、といった部分は非常によく見られます。
また、大規模歯科医院などでは、派閥などがなく関係性が良い、といったアンケートは是非回収したいところです。
また、あまりにも良いアンケートだと疑わしくなるため、直筆のアンケートに加え、実名・顔写真付きでの掲載が理想です。

医院の雰囲気を伝えるには、実際の写真が必要

また、【働きがい<働きやすさ】というニーズ変化からも分かるように、求職者は歯科医院がどのような雰囲気なのかは非常に気にしております。

そのため、実際の医院の雰囲気が伝わるよう自社サイトでは写真にもこだわって掲載すべきです。
それこそ、プロのカメラマンに費用をかけて頼んで然るべきでしょう。

スタッフが長く勤務できる歯科医院にする方法について

いくら採用が上手くいったとしても、離職率が下がらなければ、永久に採用コストはかかり、強い組織作りは行えません。
最後にスタッフが長く勤務できる歯科医院にする方法についてお伝えします。

定着率を高めるとは

定着率を高めるとは、言い換えると離職率を下げることです。
スタッフが離職する原因は結婚・出産という防ぎようの無いものから、院長・他スタッフとの人間関係や、待遇面への不満・休みの少なさ等々豊富です。
当然、防いだほうの良い離職とそうでない離職に分けられるべきですが、その中で、最も防ぐべき離職は自身の将来像が描けないというスタッフでしょう。

成長意欲のあるスタッフの離職防止

成長意欲があるのに、自分がどのようにキャリアアップをしたら良いのか分からない。

そんな理由で退職をされては、院長の理念を実現してくれるスタッフは将来残ってはいかないでしょう。
スタッフさんの成長と医院理念を照らし合わせた上で、キャリアプランを構築し、それを評価制度と連動させることが出来れば、意欲的なスタッフの離職防止だけでなく、意欲的なスタッフの創出にも繋がります。

離職率防止の為に行うべきこと

もちろん評価制度との連動、といった部分はあくまで最終の目標ですので、
まずは正社員がキャリアアップできるよう
・受講していただきたいセミナーの案内
・教育スケジュールプランの確立
・マネージャー職(チーフ業務)の意識付け
等を歯科医院の制度として確立することからはじめることが大切です。

アルバイト・パートが気軽に働ける歯科医院にする方法について

働き方はますます多様化していきますので、当然正社員同様に、アルバイト・パートの方々も気持ちよく働くことの出来る職場を整備する必要があります。
パート・アルバイトの方々から良く出る不満の圧倒的第一位は、正社員との扱いの差が激しい、ということ。
もちろん常勤と非常勤で差がでるのは当然ですが、必要以上の差を産んでいないか振り返る必要があります。

MTGには参加できているか

多くの歯科医院で行われているMTGですが、
パートの方は自由参加、もしくは参加を制限している歯科医院もあるかと思います。
しかし、MTGでの決まりごとにはパートの方も当然従わなければなりませんよね。

特にパートの方は「MTGに参加しなくても良いよ」など言われ、納得のいかないルールが整備され、そのことについて特に明確な説明が無いということがあれば当然一気に正社員とパートの型の溝は深まってしまいます。

可能であれば時給をお支払いしてでもMTGには参加してもらい、そのほかでも極力本人たちがギャップの感じない風土づくりを意識して創っていく必要があるでしょう。

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