二極化の要因(1)

2011年04月21日 (木)

コラムテーマ:
その他

船井総合研究所  歯科経営コンサルタントの松谷直樹 です。


当ブログを読んでいただけるご縁に感謝します。

厚生労働省から発表されている「国民医療費の概況」を基に昭和45年からの歯科医院数、歯科医療費、日本の人口、歯科医院数を調べてみました。

そうすると色々な事実がわかってきました。

まず、国民一人当たり年間歯科医療費(円)というものが算出できます。(歯科医療費/日本の人口)
次に平均1院あたり保険収入というものがわかります。(歯科医療費/歯科医院数)

例えば、

昭和/平成        55       2         8      12     19
西暦           1980     1990      1996     2000    2007
歯科医療費(億円) 12,807     20,354     25,430    25,569  24,996
人口(千人)     117,060    123,611    125,864    126,926   127,771
国民一人当たり

年間歯科医療費(円)10,941    16,466     20,204    20,145   19,563
歯科医院数      38,775     52,216    59,357    63,361  67,798
1院当り収入(円) 33,029,014  38,980,389   42,842,462 40,354,477 36,868,344

となっています。(一部年度を抜粋)

この事実を見ますと、わかることが2点あります。

1点は国民一人当たりの歯科医療費は2万円前後を上下し、それほど変化が無いこと。

もう1点は、一院あたり収入は1996年の4284万円をピークに減少し続け、2007年には3687万円とピーク時に比べ、86%になっているということです。

従って、歯科医院の業績が下がっているのは、歯科医療費、保険制度の問題よりも、歯科医院数が増加していることに要因があるのではないかという一つの仮説が立てられます。

上記データを元に考えた場合、開業15年の医院様ですと、5年間は業績が伸び続け、その後10年は業績が下がる、という傾向になると考えられます。

しかし、この時に考えなければならないのは、この10年間、収入が売上が伸び続けている医院がある一方で、収入が下がり続けている医院もあるという事実です。

この事実をどのように解釈するとよいのでしょうか。

(次回に続く)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(セミナーのご案内)

自費の義歯強化で自費率50%を達成する手法公開セミナー

【東京】2011年5月8日(日)・【大阪】2011年5月29日(日)

http://www.funaisoken.co.jp/site/seminar/semina_1297889441_5.html

http://www.funaisoken.co.jp/site/seminar/semina_1302495306_3.html

私達毎月顧問先の歯科医院を訪問するにあたって

最近多くの医院で聞くことがあります。

それはある課題を訴える患者が増えてきているということでした。


それは、うまく自分にあった義歯ができない、作れないという患者さんです。


つまり、義歯に悩んでいる患者さん、義歯に対して不信感をつのらせている

患者さんが増えてきているということです。


そのような状況の中でお付き合い先の歯科医院では、義歯に注力し、

地域の中でも義歯のブランドを高めることができた医院様や成功事例を作ってまいりました。


今後の医院の将来を見据えて、義歯を医院のブランドにしていきたい、

自費の義歯に特化し、他院との差別化を明確にしたい、

とお考えの院長先生に当セミナーにお越しいただきたいと思います。


特に以下の3点をテーマにセミナーではお伝えさせていただきます。

<主な事例>
事例1. 自費の義歯のニーズを持つ患者に来院いただく広告手法
事例2. どのようにカウンセリングし納得いただき、選択していただくか
事例3.「他院との義歯の違いをどのように表現するか


その他にこのような事例をお伝えさせていただきます。

・自費の義歯のニーズを持つ患者に月間10名以上来院いただく広告手法
・子供が両親のために紹介してくれるような義歯専門ホームページの作り方
・患者さんに納得いただき、選択していただくカウンセリング手法
・他院で提供されている自費義歯との差別化方法
・患者さんに納得いただけるワンランク上の接遇手法

<開催概要>
 日 時/2011年3月20日(日)13:00~17:00(震災のため日程変更になりました)

→2011年5月8日(日)13:00~17:00
 会 場/(株)船井総合研究所 東京本社

http://www.funaisoken.co.jp/site/seminar/semina_1297889441_5.html

→2011年5月29日(日)13:00~17:00
 会 場/(株)船井総合研究所 大阪本社

http://www.funaisoken.co.jp/site/seminar/semina_1302495306_3.html

参加料/一般企業 24,000円(1名様・税込)
会員企業 19,200円(1名様・税込)

主催・お問合せ/
(株)船井総合研究所 大阪経営支援本部 TEL 0120-948-990 
 お申込/下記URLの申込フォームにてお願い致します。

(東京)http://www.funaisoken.co.jp/site/seminar/semina_1297889441_5.html

(大阪)http://www.funaisoken.co.jp/site/seminar/semina_1302495306_3.html

◾️この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

LINEはじめました!

LINE友だち登録で、歯科経営専門コンサルタントのコラムを読むことができます!

LINEはじめました!

無料経営相談受付中!

オンライン経営相談ページはこちら

メールマガジンのご案内

歯科医院経営コンサルティングレポート~船井流1000院からの成功事例報告~

歯科医院コンサルティング実績10年! 現場で積み上げた歯科経営成功事例満載のメールマガジンです。自費UP、増患、ホームページ対策、スタッフ育成、組織づくりなど、読んだ院長だけが得をする「3分でわかるノウハウ」を大公開します。

同じテーマで記事を探す

医療・介護向けM&A

×

医療・介護向けM&A

×