「これからの歯科業界の時流に関して」

「歯科医院経営コンサルティングレポート 〜船井流 1000院からの成功事例報告〜」
2016/06/05号
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
**********************************************************************************************************
「これからの歯科業界の時流に関して」
**********************************************************************************************************
こんにちは。
船井総研歯科医院経営コンサルティングチームの砂川です。
先日ある歯科医院のリート(不動産投資信託)の調査を行いました。
近年の日本の機関投資家の不動産投資利回りは5%を切っている模様で、
今後は相対的にリスク物件である歯科医院などを購入していくことで
利回り6%程度を確保していくようです。
(例えば都心のオフィスビルなどの物件はリスクが低く、
利回りは3%程度でもすぐに買い手がつきます)
このような案件も今後は少しずつ増えていくような雰囲気を
今回の調査を通じて感じた次第です。
日本の機関投資家の利回りの黄金律は5%ですが、
海外の場合、特にアメリカや中国では当たり前に利回り3%程度とのことで、
日本の都心の低利回り物件を買いあさっている、よって日本の機関投資家は
やむなくハイリスク高利回り物件の大型歯科医院などに目を向けているということです。
ここまで記しましたが、上記は、本日の主題ではなく、
以下が本当に皆様にお伝えしたいことです。
本評価案件において、個別の歯科医院の経営状況と今後の医院経営の推計を行うのは当然ですが、
あらためて今後の歯科業界のマクロデータをまとめました。
この部分については多くの歯科医院への影響があります。
結論からお伝えしますと、
(1)あと5年間以内程度で、歯科医院の増加はストップし、減少していきます
合格者数と合格率の低下、新規開業数、引退する数による閉院、
業績不振による閉院数のバランスが逆転するということです。
合格者数は10年で30%減少しています。
(2)10年以内に、外来患者数が明らかに減少していきます
現在70%中盤の通院可能患者さんが、10年以内に50%中盤まで減少します。
(3)歯科医師数の減少と、女性歯科医師の比率が増加します
近年、歯科医師数はご存知の通り激増しておりますが、女性歯科医師比率は
この40年間、一度も下がることなく上がり続けています。
歯科医師は増えているのに、全然採用できない!という声をよくお聞きしますが、
この辺に原因があるかもしれません。
つまりどのように歯科医院経営の舵を切っていくかはおのずと見えてくるでしょう。
(2)だけ考えると、
今後の歯科業界で特に外来だけに頼った診療をしている医院さんは厳しそうです。
しかし、(1)の要素も考えると、一概にそうも言えそうにありません。
この数年は歯科業界の厳しい時代はつづきますが、それを過ぎると、
安定して生き残り続けた医院は、それなりに安定して医院経営を続けることができるのでは
ないかとみています。
(3)は、今後は女性歯科医師採用が経営の肝になります。つまり、生産性の高い環境と
採用基盤整えられるかということです。これまで通りの経営をしていては、
歯科医師採用ができず、特に規模の大きめの歯科医院は厳しいでしょう。
ぜひこれらの推計、考察を今後の経営に活かしていただけると幸いです。
【執筆者:砂川 大茂】
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

メールマガジンのご案内

歯科医院経営コンサルティングレポート~船井流1000院からの成功事例報告~

歯科医院コンサルティング実績10年! 現場で積み上げた歯科経営成功事例満載のメールマガジンです。自費UP、増患、ホームページ対策、スタッフ育成、組織づくりなど、読んだ院長だけが得をする「3分でわかるノウハウ」を大公開します。

医療・介護向けM&A

×

医療・介護向けM&A

×